GOJARAPPE DAYS〜個人的な備忘録〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 「明日ママがいない」を見てみた

<<   作成日時 : 2014/01/20 21:29   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

木曜日の朝、ツイッターを開いたら「明日ママがいない」というドラマへの批判がかなりの数RTされていた。児童養護施設やそこを知る側の視点から批判的な意見が多く、なるほどなと思い、ツイッターに「昨日のドラマ、見てないですけれど、児童養護施設とそこにいる子たちや職員の方への偏見が広がるような描かれ方は残念」と書き込んだ。

でも、見てもいないのに、こういうことを書くのもな……どこかで見られないかなと思っていたら、オンデマンドで番組HPから無料で見ることができると聞き、見てきた。

そして思った。これは困ったドラマだなと。

何が困ったか。予想に反しておもしろいドラマで、また見たいと思ってしまった自分に困った。。もっと重たいドラマをイメージしていたが、テンポもいいし、子役達の演技の達者さと、脚本のうまさに引き込まれてしまい、次が見たいと思ってしまった。が、そのうまさが、問題視されている部分に触れてしまうから困る。

まずは、やっぱり、あの呼び名。あれは確かにキツイ。母親が彼氏を鈍器で殴ったから、ドンキ。赤ちゃんポストにいたからポスト。いくらなんでもという名の付け方はどうにも心が痛む。けれど、その呼び名が、親が付けてくれた名前を捨てて、子どもが自ら選ぶことで「親に捨てられたんじゃない。親を捨てたんだ」という子どもたちの強い意志の象徴として欠かせない重要なキーにもなってくる。子が親を選べないように、名前も選べないけれど、親がつけた名前を捨てることが親を断ち切るのかと思うと、呼び名が適切かどうかは置いておくにしても、ドラマとして外せない。

そして大人たちの身勝手さ。親であることより女として生きることを選ぶ母親はネグレクトや子どもの虐待のニュースに見え隠れする母親の姿だ。夫をつなぎとめる術として養子を欲し、その子をお人形のように着飾って悦に入る里親の妻は、見方を変えれば、子どもを支配する、あるいは子どもで自己実現しようとする毒親そのものだったりする。

そういった現代の親子関係に横たわる様々なものを子どもたちの鋭い視線を通して、このドラマはあぶり出し、家族とは?親子とは?を問いかけようとしているのかなと思った。

こう書くとありきたりなんだけれど、それを子どもが言わないであろう強烈な台詞であえて言わせ、達者な子役たちが見事に演じきるところが、このドラマのポイントであり、おもしろさでもある。

大人の身勝手さを子ども達があぶり出すというねらいは悪くない。弱者である子どもたちが鋭い視線と台詞で、強者の大人の思惑を暴いていくのはある種の爽快感もある。でも、その舞台が児童養護施設という社会的に見て最も弱者である親の縁の薄い子どもを受け入れる施設である点は、ひっかかるのかな、やっぱり……。

要は社会派じゃなくて、娯楽作品として見ればいいのだろうけれど。だからといって、これはフィクションであり、こんな児童養護施設もグループホームもあるわけない。そこは想像力を働かせないと……という意見は違うような気がする。想像力は無から生み出されるのではないからね。想像するための足がかりとなるのは体験であったり、見聞きしてきたことであったり、メディアなどを通じて頭の中で無意識に構成されたイメージや知識であったりする。

特に、児童養護施設に対して、多くの人が足がかりとするのは、メディアからの情報で、持っているイメージは孤児院に近いものなんじゃないかな。たとえばタイガーマスクが育った孤児院のような。施設は経済的に厳しい環境に置かれていて、子どもたちは貧しくてかわいそう……的な。匿名でランドセルを送った伊達直人が「美談」になる辺りにそのことを感じる。

そういったステレオタイプ的なイメージをより悪くしたり、里親にお試し期間があるといった事実と違うことが知識としてインプットされ、想像力の根源になることだってあるわけで。そう思うとやっぱり判断に困るなぁ、このドラマ。

一層のこと、子役がすごく下手だったり、内容がくだらなかったら、見るに値しないと判断できてよかったのに(ノД`)と、なんの答えにもならないことしか思いつかない……。

そんなこんなで、ちょっと思い出したこんな歌。親になってみると、こういう歌が心に響くね。



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
コメント失礼します。
子供は保護なくしては生存できません。子供から親を捨てる事を推奨したとしても、そこには地獄しかありませんね。
人間は生まれながらに人間ではなく、親や周りの大人から様々な事を学ぶから人間になるんです。主人公が爬虫類や虫ならクレームも来なかったでしょうね。
いかにして人は人になるか、当たり前にその幸せを享受してる人には、このドラマの醜悪さすら理解できないのかと思いました。
通りすがり
2014/01/27 06:35
コメントありがとうございます。
通りすがりということですし、どういうお立場の方のご意見なのかがわからないので、お返事がしにくいのですが、子どもが親を捨てることを推奨しているのではなく、捨てられた子どもがどこかで親を断ち切らないと前に進めないということだと思います。

また、
>人間は生まれながらに人間ではなく、親や周
>りの大人から様々な事を学ぶから人間になる
>んです。

というご意見も同意です。ただ、その大人は実の親だけではないだろうし、いかにして人は人になるかの道筋も1つではないと思います。

コメントありがとうございました。

2014/01/27 10:36

コメントする help

ニックネーム
本 文
「明日ママがいない」を見てみた GOJARAPPE DAYS〜個人的な備忘録〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる