GOJARAPPE DAYS〜個人的な備忘録〜

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zoom RSS それ、自己責任じゃないから

<<   作成日時 : 2007/10/04 23:54   >>

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もうかれこれ10数年前、外国人の労災だの生活相談だのを受けていた頃、冗談半分、本気混じりで「あと30年くらいしたら、日本人が中国に出稼ぎに行くような時代になるんだろうね」なんて話をよくしていた。今は、中国からどっと日本に来ているけど、経済発展著しい中国が経済大国として君臨する時代がそう遠くないだろう。反面日本は空前の不況で、このまま行ったら黄昏れる一方だしってことでの話だったわけだが、もう、すでにそういう時代に突入しているらしい。しかも、それは、自分の国の5倍10倍の賃金を求めてではなく、安い人件費をもとめて海外に進出した日本企業が、日本の30歳前後を派遣労働者として雇っているのだそうだ。

今日のクローズアップ現代によると、バブル崩壊後の就職氷河期に就職できずにアルバイト生活に追いやられている人たちが、中国のコールセンターで働きながら中国語を学び、それを武器に正社員として採用され安定した生活を手にいれたいという思いで、中国に渡っているのだという。コールセンターは日本語のできる中国人を対象に開設したらしいが、人が集まらないので日本から人を連れてきているんだそうだ。

朝から夕方まで働き、夜は中国語を勉強するという生活。時給は日本円にすると300円。300円だよ、300円。1日8時間働いても、2400円。週休2日で、22〜23日働いても6万円にもならない。家賃は会社は半分しか負担してくれないので、いくら物価が安いといえ、カツカツだそうだ。自転車がほしいが、1ヵ月分の給料くらいするから買えないそうだ。日本だったら安いものなら1万円くらいで買えるのに……。日本語のできる中国人なんて、そうそういないだろうから、最初から日本人を安くこき使うつもりだったんじゃないのと穿ってしまうような話だった。

それでも1年契約の間に、なんとか中国語をものにしたいと必死で勉強していた。ものすごくまじめなんだ。そのクラスは、同じような日本人が何人もいるという。正直、無理だろうとつぶやいてしまった。どのくらいの中国語のレベルからスタートしたかわからないけれど、申し訳ないが、夜の数時間を1年間学んで仕事で使える語学が身につくとは到底思えない……。

番組に出ていた別の男性は1年以上、学んだ中国語を武器に日系企業に入りたいと面接を受ける様子が取材されていた。しかし、企業の担当者は、「正社員の経験がないと採用できない」「コールセンターで働いていたキャリアだけでは、中国語ができても採用できない。中国語+αが必要」と。う〜ん、それはそうだろうけど、厳しいな。まじめにコツコツ勉強しているような人なんだから、なんの経験もなくても、ちゃんと働くよ。そういう点を評価すべきじゃないかな。それでもその人は「自分の力不足。時代のせいにしたくない」と言う。

時代のせいだよ。それ、自己責任じゃないから。なんでもっと怒らないの? つうか、怒っていいよ。まだ、28歳。ゼロから育てても遅くないよ。見ている私がむかついてきた。正社員になんかこだわらないで、自分の力で生きればいいじゃんと考える人もいるだろうけど、自分の力で生きるための武器を身に付ける場が持てなかった人にそれは酷だろう。

少なくても、企業社会に入りたくて、正社員になるために努力しているうちに年齢を重ねた人に、「キャリアがないから」というのは、企業の身勝手だと思う。だったら、新卒のときにどこの企業も一定人数採用するという保証があってしかるべきだろう。年功序列社会が崩れたとかいいつつ、結局、企業が求めるのは手あかのついていない人材か、社員経験のある人だとしたら、それは年功序列社会と変わらないと思う。不況で採用を控えたことで、あぶれた人たちにもっとチャンスをあげるのも企業の社会的責任じゃないだろうか。国がセーフティネットを作るのも大事だけど、企業がもっと真剣に労働問題に取り組んでくれないと、脅迫産業ばかり流行って、社会が疲弊していくばかりのような気がするよ。ハフッ

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コメント(10件)

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あと、日本の企業は新卒採用にばかり力点を置きすぎだと思いますね。回り道をしてしまった人、せざるを得なかった人にチャンスを与えない。

いや、企業だけではないのかも。世の中全体が、ちょっと普通でない道を歩んだ人を排除しようとする傾向があるような気がします。要は、度量が狭いんでしょうね。

僕も早く力をつけて、そんな世の中を変えていく側になりたいです。
Indipendence
2007/10/05 00:49
私もこの番組を拝見致しました。彼らは、いくら努力しても正社員になれない→でも現実に就職できている人もいる→自分は努力が足りないんだ。。といったネガティブな発想から脱却すべきです。中国でだめなら帰国してリセットするのも手です。氷河期だから正社員は難しい、と考える前に努力の方向性の見直しが必要です。努力しても何故認められないんだ。。ではなくどのように努力すれば正社員になれるのか考えるべきです。28歳だから遅いなんてことは絶対にないです!
raccy
2007/10/05 11:53
う〜む、逆に超売り手市場に内定0で押し掛け面接をばしばしやってたものとしては複雑な気持ちで見ましたね。この番組。なにせ、こちとら美大4浪していて、新卒でもチーフクラスと、同い年。わたしは全然気にしないけど、会社の方が気を使ったんだよね〜。30社ぐらいうけただろうか、、、?ひとつだけ、気にしない(?)会社があって育ててくれたからよかったけど。ド根性だけはあるからね、あきらめなかったのはよかったかな。でもそんな賭けてくれる会社、少ないね、実際。博打は打たないってか。

でもね、どこかにきっとあるよ、生きる道が。と思うのです。
日本でまたチャレンジしてほしいね。
じら公
2007/10/05 23:06
番組は見てないですが…

ひどい話だ…
ていうか世が世なら私がやってるよそれきっと…

ドミニカ移民を思い出す話ですね。
一種の棄民?
またちゃん
2007/10/06 00:41
Indipendenceさん
コメント、ありがとうございます。
ホント、おっしゃるとおりですよね。
格差社会だの、終身雇用の崩壊だのというわりに
根本的には村社会のままであるのは、
ホントに矛盾していますよね。

2007/10/06 22:00
raccyさん
コメントありがとうございます。
番組でも、コメンテーターの方が
「とにかく正社員をめざせ。
業種にこだわるな」といっていましたよね。
企業が、正社員経験じゃなきゃダメというなら
そこを逆手にとるというのは、
1つの手だなと思いました。

2007/10/06 22:04
じら公さん
ご覧になりました?いろいろ考えてしまいますよね。
条件が悪くても、中国へ行ったのは、博打だったと思うんですよ。でも博打と思っているのは本人だけで、人件費を抑えたいという人たちに仕組まれているのでは?というのが見え隠れしたのが、私はなんともやりきれないなと思いました。

2007/10/06 22:14
またちゃんさん
いや、もうホント、あと15歳か20歳若かったら、
私も行ってるかもしれないよ。

つい最近、気軽にネットで職を見つけて、海外に渡る若者が増えているという話を読んで、「ああ、そんなに気軽に海外で働く場が得られるなんて今は恵まれているな」と簡単に思っていたんですけど、裏はこういうことなんだなと、背筋が寒くなりましたよ。
ホント、棄民ですよね。最低賃金法の抜け道じゃないかと思ってしまいます。若い人をこんな風に使う国は、いかんですよ。

2007/10/06 22:21
コールセンターかぁ。高田馬場の某コールセンターでバイトしていたのを思い出しました。世が世なら私も行ってたかも、中国。

豪州の現地採用のビジネス・ビザも似たようなモンですよ。
ついでに日本レストランも。
ワーキングホリデーや学生ビザで英語力がなくてローカルで働けない若者が、現地の法定賃金以下で働いてます。

日本の会社員時代のトラウマがあるから、私はたとえローカルでお掃除オバサンやっても日系でだけは働きたくないですねー。
フラ
2007/10/06 23:06
フラさん
日本料理レストランとか、現地採用とかで、法律ギリギリで働いているような旅行者とも定住者とも違うような若者は前からいると思うんですよ。

でもこの番組で取り上げていた子たちって、派遣会社から夢のあるようなことを聞かされて希望を持って行った先は……という印象があって、それが驚いたんですわ。こんなことまで、企業がしちゃう時代か…とね

2007/10/08 00:39

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